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わたしが二人目の子供をを妊娠していた時の出来事です。
ひとり親の家庭でしたので、子育てしながら、OLとして働いていましたが、子育てと仕事の両立はそれなり順調にいっていました。
しかし、好ましくないことがいろいろと重なったり、精神的に参ってしまったり、重度な精神不安定が続き、悪阻が悪化していったことがありました。
ある日の通勤中、東京都港区にある新橋駅で、電車から降りようとした時に、私は突然倒れてしまいました。
しかし、誰も助けてくれませんでした。そこで、私は人生で初めて
「これが、私の宿命なんだ...」
と、痛感させられました。辛くても泣いても、試練を引き受けなければならないということに気付かされたのです。
当時、妊娠6カ月だったわたしは、お腹の中の小さな命を必死になってかばいながら、
ちょうど通勤ラッシュ時で、人込みに揉まれる中、どうにか立ち上がりました。
「誰か助けて...。いや、どこに行けばこの子を守れるんだ、、、。あっ!むこうだ、むこうにトイレがある…。」
光のような幻が視えて、どうやらそこはトイレらしき所だった。
壁を頼り、手をつきながら、「そこへ...。そこへ...」と一歩一歩重い足を引きずるように歩いていきました。
やっとトイレに辿り着き、ベンチに座るや否や、まわりが何も見えなくなり、真っ青になり、生死を彷徨っていたのを今でもはっきりと覚えています。
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